宮下奈都さんのエッセイです。
『羊と鋼の森』が本屋大賞を獲った小説家さんですね。

前書きの部分で
なぜ、自分が小説を書き始めたかに触れてます。
曰く、「ホルモンのせい」と。
妊娠出産子育てで、ホルモンバランスが崩れて
書きたいモードになった・・・・・・・と。 ^^;

や、それで書けちゃうところが、凄いですよねぇ。
あやかりたいわ。

6編の掌編を間にはさみながら、
日々の徒然について
お気に入りの本や映画、音楽について
自分の本の解説
他人の本の解説
の4つのパートに分かれて書かれています。

最初の”過ごす日々”のあれこれを読んだ印象は
か、変わった人だなぁ… とう感じ。
喜怒哀楽が激しいわけじゃなさそうだけど、
なんか… 性格に緩急がありそう… かなぁ。
3人兄妹のお母さんなんだけれども、
うん、お母さん業もサボってるわけじゃなさそうなんだけれども
どっか、こう、のほほ~~んとした雰囲気が。
ある程度、子ども自身にお任せ~~~な雰囲気が。^^;

でも、まぁ、お任せするだけのことはあって、
末っ子の娘さんは、お~~~っとりした感じだけど、
長子のお兄ちゃんと、真ん中のお兄ちゃんは
相当のしっかり者みたい。
エッセイの中で語られる彼らは、え、天才やろ!?ってレベル。
将来有望すぎます。

そうそう。
日々のことで1個気になったことが。
奈都さん、お風呂があまりお好きでないようで!?
マ、マジか… 
ちょいショックでした。 (v_v;)

他の章は、自分の好きなものが
どうして好きなのか、どう好きなのかが
自由な筆で語られます。
これが、すごい。やっぱり凄いんだな。
自分の頭の中を100%、自分じゃない人に伝えると言うことは
不可能に近いとは思うんです。
思うんですけど、限りなくそこに近づけることは
言葉によって可能です。
こんな風に、イメージを伝えられる言葉を持っていたら
どんなにいいだろうかと、しみじみ思いました。

紹介されてる書籍とか
もうもう、すーーーーーぐ読みたくなっちゃたな♪

大賞を受賞した本は読んでないのだけど、
エッセイを読んだだけでも心引かれる作家さんです♪



ひょんなご縁から私の手元にやってきた1冊。
以前、記事をUPした
『許されようとは思いません』
と同じ作者である 芦沢央さんの作品です。

平易な言葉で軽やかに綴られる文章は
やっぱりとっても読みやすいし、
読み終わったときに感じる
ドラマ『水戸黄門』バリのスッキリ感も好きです。

好きです・・・・・・・ が。

『許され・・・』 とは、大分毛色が違うかなぁと。
振り向いたらそこにある ”ぞぞっと感” を
今回は感じませんでした。

明るく、健康的な印象を受けるこの作品はだから、
所謂、”ラノベ” っぽいかなぁ…。
(正確には ”ライト・ノベルの何たるかは分かってませんが…^^;)

序章は、パワハラ上司の不正をやってる証拠を手に入れるために
あれ頃やっちゃう話
第1章は、近頃離婚してシングルマザーになったママが
弟思いのお兄ちゃんにハッとさせられる話
第2章は、女の子に振られた男の子が女の子が観たかった舞台を餌に
もう1度会おうとしている話で、振られた理由に思い当たる話
第3章は、とある舞台でキーパーソンを演じる俳優の下に
脅迫状が届いて、本番前なのにあたふたする話
第4章は、老け役を得意とする女優のマネージャーが
女優のことを守るべく奔走する話
終幕は、勧善懲悪のスッキリ感。
そして
これは、恐らく図書館で借りるときには読むことが出来ない
後日談的掌編。
(ブックカバーの裏にびっしり1編あるって!! 
 この頃そういうの流行りですか?)

1章1章別の物語としても読めますが、章同士が
うっすら関係しあってます。
(ん~~~。その必然性はあまり感じなかったけども)
前の章の主人公が、次の章では背景の一つになるって書き方、
クスッと笑えて好きです。^^

罪なく、お手軽に、ふふふっと笑いたいような気分のときに
お勧めの1冊。
何しろ、さらっと読めちゃうんで♪
ただ、私としては、次回を期待したいです。(コラコラ)


2017.10.16 背伸び
本の感想…って、カテゴリにしちゃってるよ~。
うそつきだなーーーー

だって、読み終わってないんですもん。
うそつきですよねぇ。

『人質の経済学』 と言う
ロレッタ・ナポリオーニさん著の本を読もうと思ったんですが…
やはり、黄色い花畑的なおめでたい脳みそでは
読み切れず。 (TOT)

結局、返却日が来てしまいます。

現実逃避するつもりはないんですが、
人の売り買いとか、マネーロンダリングとか
どうしてもこう… ピンと来ないと言うか
想像すら及ばないと言うか。
アメリカの愛国者法なんて、何度読んでも理解できない。

うーーーーー
私には過ぎたレベルの出来事のようで。
背伸び… しすぎましたか…


2017.10.02 ひかりの魔女
山本甲士さんの小説です。

図書館に予約を入れて読んだんですが、
何きっかけで読む気になったのか忘れてしまいました。^^;

表紙は紺の作務衣に白い割烹着と姉さんかぶりのおばあちゃんが
それはそれは優しそうな笑顔で描いてあって
その表紙の印象を全く裏切らない物語でした。

主人公は、真崎ひかりと言うおばあちゃま。
語り手はその孫である光一と言う只今浪人生の男の子。
話は、伯父が亡くなったのを機に
おばあちゃんと同居することになった家族や
おばあちゃんの昔の教え子たちとのエピソードで埋められていきます。

教え子って言うと、学校の教師かなんかを思い描きますが
そうじゃなくて、お習字の先生なんですけどね?
その設定、うん、絶妙かもしれない。
勉強を教えるのと、またちょっと違ったニュアンスが出ます。

気負った感じが全くなく
さらら~~~っと生徒さんたちの世話を焼いていて
何年経ってもその生徒さん達から慕われている先生♪
うんうん、理想的です。

「情けは人の為ならず」って言葉がありますが、
その言葉を小説にすると、こんな感じになるなかなぁという印象。
さすが、”ひかりの” とタイトルされるだけのことはあります。
読後感もだから、爽やかで、優しい気持ちになること請け合い。

ではあるんですが…。

ちょ~~っと話が上手く行き過ぎるかなぁ。
孫の光一に
当たり前のことを、当たり前に手間暇かけてやれば
食べ物も飲み物も美味しく出来上がる
ってなことを言わせるところがあるんですが、
実はそれ、ちょっと母親をこき下ろしてることにも
なるんですよね…
光一の母親は、パートして家計を助けているんですが
そのせいで、料理が手抜きになったりする。
(ま、確かにちょっとひどいかなぁと思ったけど。^^;;;)
おばあちゃんが、掃除や洗濯なんかをやるよと申し出たときに
光一は、それでなくとも、食洗機とか使ってるのに
ますます暇になるっていうようなことを
心の中で言ったりしています。

ちょっと、ため息出ました。
元々、お味噌汁を作っても飲まない。
漬け物を出しても食べない。
それ…、どんどんやる気殺がれますよねぇ。
やってもやっても残される。
それは下手くそだからだと言われればそうかもしれないけど。
家事のモチベーションなんて、家族次第ですから。

夫は忙しくて、話をする暇もない。
息子は浪人してるのに、勉強に身が入っていない。
娘は乱闘騒ぎなんかして警察のご厄介になったりしてる。
自分も、パート先の人と折り合いがあまり良くない。
なんか・・・ さあ…
普通に頑張ってる家庭の主婦が見えるんですけど…
一所懸命やっても、徒労感しかないような毎日を
それでも、必死でやってる姿を見ちゃう。

それを、おばあちゃんが来ただけで何もかも上手くいくって、
余計に ”母ちゃん” は傷つく気がするんだけどな。
その辺の機微はすっ飛ばして、
すべてが丸く収まる大団円♪ ってのは
少し違和感ありました。

だから、少しファンタジー。
それを踏まえて読むなら、素敵な物語です♪


2017.09.22 マギ
大高忍さんのマンガで、今のところ35巻まで
コミックで出ています。
それをほぼ、一気読みに近い形で読みました。
ふーーーーーーーっ
読みであったわ~~~~ (まだ完結してないけど)

このマンガは、小姫の持ち物なんですが…
いつの頃からか、小姫は色~~~~~んな本を
読んで♪ 読んで♪♪
と、お勧めしてくるようになりました。
今回のようにマンガのこともあるし、小説のこともあります。
絵本は… 流石にないか! (笑)
趣味嗜好が少し似たところがあるので、
お勧めされるものは、興味深いものが多いんですが、
ま、ちっとばっか、疲れるときもあります。 あはは。

さて、『マギ』に話を戻します。
初っ端、登場人物たちの名前は
アラジンだの、アリババだの、シンドバッドだの
『千一夜物語』を
思い出させます。
それに違わない衣装だし、空飛ぶ絨毯なんかも出てきて
気分は、すっかりアラビアン♪ ではあるんですが、
その世界観はあっというまに広がりを見せて
地球規模、いやいや、宇宙規模、というか、並行世界まで
話がぶっ飛んで行きます。
読むほうは、一応、順を追って話が広がって行くので
付いていけないほどの速度ではないですが、
ふと本を閉じると
とんでもないスケールの話になっていて驚きます。

ちらと『十二国記シリーズ』や『鋼の錬金術師』を
連想させるところもありますが
その2作品と比べても、見劣りしないだけの物語だなぁと
思っています。

平和とは?
しあわせとは?
平等とは?
未来とは?
信念とは?
善意とは? 悪意とは?

そう言う、どんなに考えても答えがすっきり出せないような
たくさんの問いに満ちています。
勿論、答えは一つじゃなく、
それぞれの答えが、矛盾や問題を孕んでいます。

だからねぇ
読んでいると、とても疲れる。
ものすんごく追い詰められます。精神的に。
でも、スッキリ答えの出ないといなのだとしても
それでも、答えを誰かに任せて出すのではなく、
自分なりに考えて続けて
自分なりの答えを出していかなきゃならないんだな~と
結構な激しさで諭されてます。

この勢いで行けば、
話は破たんしないで着地点を見つけるだろうなと思えますが
あっけないようなハッピーエンディングに
落ち着きそうな気配も無きにしも非ず。

そうなったら、暴れちゃうぞ、私はっ!!

なんつってな。



完結してないので、はっきりお薦めは出来ませんが
今のこの世界情勢がとても不安定な時期に
お勧めのシリーズではあります。

日本のマンガって、ホント侮れない…