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若竹千佐子さんの芥川賞受賞作品です。

毎回 ”芥川賞” と ”直木賞” ってどっちがどっちだか
分からなくなっちゃうので、ちょっとメモっぽく。^^
芥川賞と言うのは、新人の純文学作品に贈られる賞のようですね。
因みに、純文学とは大衆受けよりも、
作者の純粋な芸術意識によって書かれた文学だとありました。

ふむふむ。成程。
成程、とか言いつつ、芸術的なものであることと
大衆受けすることとは、別話なのかぁ… なんてことも
思ったりしています。

ま、ご託はいっか。

さて、『おらおらでひとりいぐも』です。
意味は… 私は私で一人で生きます なのかなぁ…
東北弁、良く分からないです。
本文にも、多く東北弁が書かれているんですが
ところどころ、「???」 となります。
これ、人が話してるのを聞いたら、またちょっと違って
もう少し、分かるような気がするんですが、字面って難しいです。

主人公は桃子さん。
窓に映った我が身を見て、山姥がいる!とぎょっとする場面があるんですが、
つまりは、そう言うお年頃、と言うことです。
主に、この桃子さんの ”ひとりがたり” のような形で話は進みます。

近頃、思考に捉えどころがなくなってきたなぁと
もしかして、痴呆なのかなぁと
そんな疑いを自分に抱いてる場面から始まります。

思考は、子育ての頃だったり、
自分が子どもの頃だったり、
結婚間際に故郷を突如捨ててしまった顛末だったり、
ご主人が亡くなってどんなだったかだったり、
時間軸に沿うこともなく、
本当に取りとめなく、あちこちに飛びます。

じゃあ、読みづらいのか? と訊かれると、
そうでもない。
なんとな~く、どことなな~く、文章が七五調っぽかったり
東北弁故なのか、メロディアスだったりして
文字数も少なめなことも手伝って、気が付いたら、
ページがだいぶ進んでいて、
気が付いたら、あら、最終ページ…
ってな感じで読み進めちゃいました。

でも、さらさら読めるにもかかわらず、
内容は、”老い” についてのあれこれで、
”死” についても、やんわり触れていて
決して、明るい内容ではありません。

もう、”老い” とう言葉と馴染むような我が身。
あれこれ、身につまされ、ぎくりとします。
生き様についても、桃子さんは回想してるんですが、
読みながら、独り、あぁ、似たり寄ったりだったりするなぁと
図星指されたようで、きまり悪く思います。
あまりに決まり悪いので、少なくとも今は、読み返せない…^^;

人は色々経験して、傷ついたり、傷つけたりして
絶対に何がしかの後悔を抱えて生きているものだけど
それが当たり前なんだよなぁとしみじみ思います。
で、その後悔、自分で思うより、
絶対的に ”悪いこと” でもなかったりするんだろうか…
なんてことも。

初めのページは、孤独そのもののシーンから始まって
最終ページは、際の際で、やっぱり一人ぼっちではないと
さらりと描いて終わっていきます。

非常に、印象的な作品でした。
うん、印象的。



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