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これは、私じゃなく、小姫が見たがった映画でしたが
結局、私も見ちゃった。(笑)

ときは1900年代初頭、舞台はカナダ。
日系移民が立ち上げた野球チーム ”朝日” の物語。

結成当初、体格や体力の差もあって
まったく勝てなかった ”朝日” が
頭脳プレーで勝ち始め、やがて優勝を争うチームへと
躍進していく姿が描かれます。

日系移民…。
まぁ~~~~~、厳しい差別を受けます。
でも、甘んじてそれを受け入れながら、
理不尽なこともあるけど、いいこともある筈だと
辛抱しつつ生活を営んでいます。

特にこれといった娯楽もなく、嬉しいニュースは乏しく
働けど働けど、暮らしは苦しいばかり。
優秀であっても、日本人がルーツだと言うだけで
受けられるはずの奨学金を受けられなかったり
腐っちゃうようなことばっかりの中、
チーム朝日の躍進が彼らの自尊心を呼びさまし、
移民たちの心を支えてくれる…。

そのひたむきなプレーがカナダ人の心を動かし、
カナダ人のファンも徐々についてきたりして♪

でも、物事そう上手くは行かないようで。
戦争が暗い影を落とします・・・・・・・・・


1つ前の記事、『ハクソー・リッジ』が戦争そのものを
ストレートに表現した映画なら、
これは、戦争を舞台背景に使った映画ですかね。
戦闘シーンは一切出てきませんが、
それでも、やはりなんともやりきれない気持ちになります。

移民の彼らは、日本人か?それとも、カナダ人か?
そういう存在の揺らぎが悲しい。
どちらの国の人にとっても、敵国の人間に見える。
どちらにも属することができず、ただ迫害される。
たぶん、どちらにいても。

守りたいものがあると、人はどこまでも残虐になれる。

人をそう描いていたのは、マンガ『マギ』だけれど、
自分や自分の家族を守りたいから、
敵の可能性のあるものは、受け入れがたいってことなんでしょう。
でも、彼らだって、彼ら自身を守りたい筈で
また、守る権利がある筈です。
でも、少数派だから。
その声は小さく弱くならざるを得なかったんだろうな…

太平洋戦争が始まって、
日系移民は全員、強制収容所へ送られることになります。
チームメイトもへったくれもなく、
メンバーがバラバラの場所に収容されて行く。
「お前、どこの収容所?」
の問いに
「分からない。」
と、行き先さえも告げられていない状況が見てとれます。
「また…、野球やろうな!」
の言葉に頷いても、出来ないかもしれない可能性が
きっと頭をかすめたでしょう。
そして、その予感通り、彼らはチームを再結成することはありませんでした。

人間の尊厳なんて、こんな風に簡単に踏みにじられて行くものだ。
有事のときは、殊更に。
それを声高に叫ぶのではなく、
静かな静かな会話で表現する方法もある。

昨日の記事とは対照的な表現方法ですが、
根底に流れる気持ちはきっと一緒。

誰も殺し合いなんて望まない筈なのに
未だになくならない争いごと。
どうしたらいいんだろうなぁ。

ただ・・・
誰も傷つけたくないと思う一方で、
人の言動にイラついたりする私もいて、
我が身の中にいる鬼を思うと、
争い事がなくならないことをどうこう言える人間でないことにも
十分自覚しています。

なんか、色んなことぐるっとひっくるめて、自分自身に嫌気がさすな…







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