2017.05.29 検察側の罪人
来年公開予定映画の原作です。
雫井脩介さんの作品です。

『罪の声』もなかなかのボリュームでしたが、
この作品もボリュームたっぷりで500ページ超えの大作でした。
そして、内容も重たかったですね…。
読み終わって、何とも言い難い気持ちになります。

映画も未公開ですし、物語はサスペンスなので
あまり内容をつまびらかにするのはいけないよなぁ。

でも… なんだろ。
そう… テーマとしては
”正義” とは、何か?
ってのがありそうです。

正義。
難しいですね。
『相棒』 の杉下右京さんなら、シンプルに答えてくれそうですが、
それはそれで、人間としての揺らぎがまったく考慮に入らないので
一般的な感じ方とは少し違う気がします。
かと言って、なんでも情状酌量していたらキリがないし
斟酌の度合いが人によって違っていることもあって
それも ”正義” から離れてしまいそうです。

この作品の中、極めて最初のほうに
「その正義っていうのはなんなんだよ? 残念ながらそんなものはないぞ。
 あるとすれば、それは偽善者の幻想だ」
なんてセリフが出てきます。
これは、お酒の席で検事の雛たちが交わす戯言(?)の中に出てくるんですが
実は、この物語の中核をなす考え方なのかもしれません。

話は蒲田で起きた老夫婦殺害事件の犯人とされる男が
送検されてきて、それを落とすべく取り調べをしていくシーンが
前半、多く描かれています。
だけど、話の中心はそっちじゃない。
容疑者と警察、もしくは検察の丁々発止を描いていくのが
よく見知った話のパターンだと思いますが、この小説は違うので。
スポットはほぼほぼ取り調べる側に当たっています。

小説としては、途中、あまりの ”ありえない展開” に心が離れそうになりますが
映像化には向くかもしれないですね。

物語の主役は2人の検事。
一人目は刑事部本部係の最上毅検事。
演じられるのは、今回で、検事役は『HERO』の ”久利生公平” と
2度目になるのかな?
もっとも今回演じられる最上検事は正統派エリートのようですが。
そして、もう一人の主役は
その最上検事を慕いながらも、後に対立してしまう後輩の沖野検事。
こちらは、四男さんに配役が決まっているようです。

知力と精神力を振りしぼっての対決は真っ白な火花が散るような
苛烈を極めるものになりそうです。
見ごたえ、あるんだろうなぁ… (いや、あって欲しい!)

ただ・・・・・・
いやいや。
公開を待とうと思います。




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