2017.05.22 罪の声
番組改編でもうこの番組はなくなってしまったんですが…
"books A to Z" で紹介されていた1冊です。
これは、是非、リンクを貼った番組のページに飛んで
ブログの文章と、音声と両方チェックして頂きたいです。

さて、と。
作品ですね。

この小説は、塩田武士さんの手によるものです。
小説です。フィクションです。 
そう、フィクションではありますが、モデルになった事件はあります。
ある一定以上の年齢の方なら、誰もが覚えておられるんじゃないかな。
”グリコ・森永事件” ・・・・・・・
まぁ、事件事故はどれも嫌なものですが、
これもイヤな事件でしたね。しかも、未解決。
でも、未解決だからこそ、憶測を呼ぶし、いじりたくなるのか… --;

プロローグは、ある男性の探し物から始まります。
母親に頼まれて、アルバムを探すんですが、
そのとき、偶然見知らぬ箱に気がついて…
開けてみると、黒革の手帳とカセットテープが出てきます。
手帳には、びっしり英文。
好奇心から、テープも再生してみるんですが
そこから流れてきたのは、昭和の未解決事件で使われた
脅迫の音声テープ。
しかも、その声の主は、幼いころの自分!?
これって一体どういう!?
自分の家族が恐ろしい犯罪に関わりがあった???
その疑念をはっきりさせるべく、この男性は事件を探っていくことになります。

一方、とある新聞社の ”年末特別企画” とやらに駆り出された
のんびり者の記者も、この ”グリコ・森永事件” じゃなかった、
”ギン・萬事件” を追うことになります。

何かを調べると言うことは、
気の遠くなるような膨大な労力を惜しまず使うこと。
だとは思いますが、(事件に限らず、ですよ!)
この小説の中でも、それは変わりありません。
運とか、タイミングとかあるんでしょうけれども、
最初、雲をつかむような話だったのが
細い糸を手繰るようにして段々近くなり、実像を結んでいくんですが
その緊迫感たるや。
ページをめくる手が止まりません。

明らかになっていく真相
犯罪に手を染めた人たちの暗い心のグロテスクさ
そして、巻き込まれてしまった罪のない人たちの
理不尽な事件後の人生
もう、どれをとっても心がかき乱されます。

これ以上書きすすめると、うっかりすべてネタばれしてしまいそうなので
この辺で止めておきますが、
サスペンスがお好きな方なら、嵌れると思います!
409ページとなかなかにボリュームがありますが
読んで! 読んで! 読んでーーーーーっ!



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