2017.03.08 まことの華姫
『しゃばけシリーズ』の作者・畠中恵さんの作品です。

姫様人形である ”お華” は、真実を語る人形!? 
江戸の人たちは、お華の言葉を聞きたくて、見世物小屋へやって来る… 

大まかな設定は、そんな感じですかね。
舞台は江戸ですし、勿論時代も江戸ですし、
登場人物を変えた ”しゃばけ” かなぁという印象です。

なので、ま、ハズレじゃないんですが…。
もうちょっと路線を変えてもよかったかなぁと思ったりもしています。

収録されているのは、
まことの華姫
十人いた
西国からの客
夢買い
昔から来た死
の5編。

『まことの華姫』では、お華がなぜ真実を語ると言われるのかも含めた
登場人物紹介
『十人いた』では、行方不明の子どもを華姫に探してもらう話
『西国からの客』は、江戸から遠く離れた西のお店の跡継ぎ問題の話
『夢買い』は、自分の娘を旗本の側室にしたい人たちのいざこざ
『昔から来た死』で、主要人物の一人である月草が自分の過去と
向かい合う話

それぞれ、ライト・ミステリー仕立てです。
これも評判が良ければ、シリーズ化… 考えられてるかもしれません。
最初の章で、人物紹介をたっぷりやっているのを見ると
そんな気配がします。

芸人・月草はさえない風貌の元人形師の男性で
4年前に負った怪我がもとで今は人形師を諦めて、人形遣い。
人形は、文楽で使うようなものだと思うんですが、
月草の芸は、もっと軽やか。
ちょうど、いっこく堂さんをイメージして頂くといいと思います。
腹話術、で、プラス動きは文楽っぽい感じ。(たぶん)
操る側は男性で、操られる人形は少女。
当時、もし本当にそんな腹話術師がいたら、斬新だったでしょうね。
ですが~~~~
当然、凡人の月草に千里眼はなく、
その月草が操る人形・華に特別な力があるわけじゃありません。
なのに、まことしやかな噂は流れて、トラブルがやって来る♪ と。

うん。やっぱり雰囲気と言い、筋立てと言い、『しゃばけ』だ。

真実を語ると言われている華姫。
この設定に魅かれたと言うのはあります。
実は、魂のある人形だってこともあり得るかなぁと思ったし。
美しい姫様人形ってことで
『悪魔の花嫁』の中に出てきた 文楽人形 ”お初” を連想したせいもあるし、
しゃばけシリーズの中の1エピソード 『産土(うぶすな)』 を
思い出してしまったせいでもあります。
両方とも、かなりヘビーなお話で、この話も??? と身構えましたが
それは要らぬ心配だったようで。 ^^

そうそう。
江戸時代、お江戸は将軍様のおひざ元、大都会だったわけです。
今も、東京と言うと、大都会の代名詞かと思いますが、
冷たい街、と言うイメージがあると思います。
でも、畠中さんの解釈は、ちょっと違っておられるようですよ♪
素敵な解釈で、優しい気持ちになれました。

え?
もし、シリーズ化して、新刊が出たら?
う~~~ん。
面白いけどね~、も、いっかな~。
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