2017.01.07 コンビニ人間
これもやっぱり ”books A to Z” で紹介されていた1冊です。

村田沙耶香さんの芥川賞を獲った作品で、注目作品ではありますが、
もし、本屋さんへふらりと入って本棚を物色したとしたら
手には取らない類の表紙デザインとタイトルです。 ^^;

え、だってあるじゃん! そういうの!!
食わず嫌いと言われても、あるって断言します!
だもの、そういう作品とも出会えるきっかけ、貴重です。

ただ、読み始めれば
ページ数は少ないし、文体も易しいし、文字もページにびっしりって
わけでもないし、サクサク読めます。

内容は、”普通じゃない”恵子さんから見た
”普通の”生活のあれこれ、と言ったら、ざっくりし過ぎかなぁ。

子どもの頃から、異常な人間扱いされていた惠子さんは
只今、コンビニのアルバイト店員として18歳から18年間働いています。
コンビニや、ファストフードのアルバイトと言えば
マニュアルありきの対応ですよね。
一時、あまりにも杓子定規で賛否両論ご意見が出てましたっけ。
でも
異常な人間扱いされてきた(ま、実際、脳に障害があるんじゃないかと思う)恵子さん
には、ありがたいマニュアルなんですよね。
異常だ異常だと言われ続けて、そうか自分は変なんだと自覚はしてるものの
じゃあ、どうすれば、普通の人間でいられるのか
まったく分からない惠子さん。
だけど、それを悩むってことも出来ない恵子さん。

悩めないけど、まずいんだろうなぁということは分かっていて
規格外人間は、排除されちゃうんだろうなぁということも
分かっているけど
じゃあ、どうしたらいいのか分からない惠子さんは、だから、
普通の人間に見える行動ができるコンビニのマニュアルが
ありがたい指南書になります。

この作品の中には、もう一人、規格外の人間が出てきます。
白羽さんという男性なんですが
こっちは、周りにかなり有害な人種かな。
恵子さんを見てても、う~~ん、困ったねって苦笑い出来るけど、
白羽さんは、傍に来ないでくれ、イライラする! って思うタイプ。(笑)
でもそれ故、ストーリーの中、かなり重要な役割を果たすんですけどね。

”居場所” ってことについて、常々考え込むタイプの私ですが、
この作品を読んで、やっぱり考えちゃいました。
普通って、何だろう…
恵子さんの視点で話が進むせいなのか、価値観が揺らぎます。
と言うか、
元々、私も少し変なんでしょうね…。
そういう点では、ちょっと切なくなっちゃいました。

芥川賞と言うと、純文学ですが、
純文学って、ハードル高いよねって敬遠しがちな人にこそ
お薦めできる一冊です。
”バーナード嬢” が好きそうかも♪(笑)


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