これも、”Books A to Z” で紹介されていた1冊です。
夏石鈴子さんの短編集です。

”にっぽんの” と ひらがな表記であったことと
敢えての ”明るい奥さま” と銘打ってあるところに
あ~~~、これきっと前向きな話、じゃない!
と勘ぐってしまう私は、きっとひねくれ者… なんだろうけど。

でも、その想像は外れていなかったようで。(笑)
なんとも、身につまされるような話ばかりで、
ちょっと… アイタタタ な、感じではありました。
ということは、同時に
なんとなく、近所のお家を覗き見しているかのような
後ろめたいリアリティーがあったりします。

収録されているのは8編。
『お茶くみ奥さま』、『レジ打ち奥さま』、『長生き奥さま』
『安心奥さま』、『加味逍遥散奥さま』、『天城越え奥さま』
『にせもの奥さま』、『逆襲奥さま』
うふふ。
タイトルだけでも、色々妄想出来そうでしょう♪ ^^

それぞれ語り手は主婦。
1話目は、専業主婦の奥さん。2話目は、パートをしている奥さん。
3話目は、大病抱えた奥さん。4話目は、二世帯同居でフルタイムで働いてる奥さん。
5話目は、傍から見ると欠けているものなど無いようなのにただひたすらに
すべてのことにイライラしている奥さん。
6話目が、略奪婚した奥さん。7話目だけが、まだ未婚の女性で奥さんではないけど。
8話目が、突如霊的なものに目覚めてしまった奥さん。^^;

まぁ、最後の1編はちょっとだけ特殊なことをスパイスに使ってはいるけれど、
どの主婦も、その辺の、ごく一般的な市井の人です。
ってことは、つまり。
悩み事も、とっても身近だと言うこと。
我慢していることの一々が、「うん、まぁ、そうだよねぇ。」と
共感できる部分があったりするんですよねぇ…
勿論、境遇がいろいろ違うから、100%分かる分かる!って感じではないですが。
(実は、1編1編にたくさん書きなぐりたいこともあるんだけど、
 無駄に長くなるからやめとく事にします。)

そう、主婦って色々我慢してますよね。
だって、社会に暮らしているんですもん。
自分と何もかも違う人と、折り合って生きていかなきゃならないですもん。
勝手気ままに生きてはいけないのが、人間ですから。
ってことは同時に
語り手の奥さまたちの視線でつづられているこの物語の外では
旦那さんだったり、義理の両親だったり、子どもだったりも
たくさんの我慢をしているってことでもあるんですよね。
うん、奥さまたちからは愚痴の対象になっている人たちですけどね。

そもそも、生きることが大変なのは
仏教的な考えから言えば、当たり前のことですよね。
だって、この世には、修行に来ているんだから。
ままならないことばかりで、正解。
だから、心の中で、そこそこ毒づいて、
ちょっとだけ、愚痴こぼして、
明日には、そう言うことくるっとひっくるめて抱っこして
生きていくしかない。

自分で自分を整えてさ。


え? 投げやりになってるように見える?
やさぐれちゃったように見える?
え? え? え?
そんなこと… ない… はずです。

うん、たぶんね。


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