2016.05.12 片耳うさぎ
大崎梢さんの小説です。
実は、この小説は小姫の持ち物で
時間つぶしが必要だったときに借り受けたものです。

重厚… ではないけれど、
エンタテイメント♪ で、楽しめました~♪

今なお残る家格の高い旧家
村に伝わる呪いの伝説と童歌
その伝説にちょっと似た事故だか事件だか判別のつかない死亡事件
玉石入り混じった骨董品の数々
隠し階段や隠し部屋…
この家に集う人たちの出生の秘密…?

話の舞台もそうだし、小道具一つとっても
オーソドックスにドキドキできるお膳立てが整っています。

富と名誉を集める名家と言うのは、
何かと思惑が入り乱れるイメージがあります。
甘いものに蟻が群がるように
歓迎せざるモノを招き寄せてしまうイメージ。
この話も、そういう筋を踏襲しています。

ただ、そう言う筋立てなんだろうな~とは思いつつ、
誰が敵で、誰が味方なのか、
探しても探しても見つからない秘密の部屋のことやら
そう言うミステリー要素はどうしても気になって
ついつい、読み進めてしまうんですよね。
(好奇心旺盛って、だからダメなのよね!)

ストーリーは、お父さんの会社が倒産してしまい
住むところがなくなってしまった小学6年生の奈都の視線で進みます。
ルーツを辿ればもんのすごいお家の血筋ではあっても
奈都はごく普通の家庭に育ったごく普通の現代っ子。
やたら広くて、家の隅々まで光が行きとどかないようなお屋敷が
恐ろしくてたまりません。
しかも、お父さんは会社の後処理で今はこのお屋敷にはおらず、
お母さんも、お母さんのお母さん(つまり、奈都にとってはおばあちゃん)が
手術しなければならないような事態になり、
奈都をお屋敷に一人置いたまま、実家に帰っています。

祖父やその姉、伯父一家は、みんななんとなく気位が高そうで、
自分が屋敷にいることも歓迎されていないような気がして、
奈都は、いたたまれないわ心細いわで…
ってところから、話が始まるんですが
話の展開は不自然じゃなく、早いです。
早いので、あれよあれよと言う間に読み手は奈都と一緒に
事件に巻き込まれてしまいます。

最初は、ただただ怖いだけだった親戚の人たちが
だんだんと普通の人のように色付けがなされていき
みんなちょっとばっかし不器用なだけなんだと分かっていく過程は
やっぱりいいですね。
女の子の成長譚として、上質だと思います。
最後、色んな謎が解き明かされ、真実がつまびらかになっていき、
ほぼ、スッキリします♪

でも、
私にはちょっと気になる描写が…
ま、いいや。それは、たぶん考え過ぎの部分なんで。

さらっと読むのに楽しい1冊です♪


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