2016.01.22 冒険歌手
『冒険歌手』…。

本屋さんへ遊びに行って(ヲイッ!)
表紙のデザインとか、タイトルを眺めるだけでも
結構満足出来ちゃう類の人間ですが、
もし、この本を本屋さんで見つけたとしても
手に取るようなタイプの本じゃないんです。
そう、「books A to Z」 で紹介されていなければ、たぶん読んでません。
この本の著者とは別の歌い手さんで、ロマンのために
ド派手に借金なさった歌い手さんを存じ上げてるしね。^^;;;;

さて、話を戻しましょう。
著者は、峠恵子さんという歌手の方。
BS朝日の 「鉄道・絶景の旅」 と言う番組の主題歌とナレーションを
してらしたということなので、
知る人ぞ知る歌い手さんなのかな。

恵子さんと言うお名前から察せられるように、女性です。
結構、順風満帆な人生を送っておられたのに、
こんな風に苦労なしで生きていてはだめだ! と
”艱難辛苦を買う” ために冒険旅行の募集に応募するところから
話は始まります。

私も苦労知らずの人間なので、
ちょっとでも追体験できたらいいなぁと思って読み始めたんですが…。

追体験、出来ませんっ!
元々、峠さんは我慢強いし、根性がある。
それから、やっぱりそういう旅に出ようと思うような冒険心があるんですね。
私… ないもん。 謙遜でも何でもなくて、
そういう人として宝物となりえるそういう美質の持ち合わせがないんです。
だから、追体験はできませんでしたが…

読み物として、楽しんじゃいました。
ほとんどが日記形式の記述なので、人さまの日記を
盗み読んでいるような気分で、気がつけば読み終わってる感じ。

ヨットで油壺から出航、南に進路をとって
小笠原諸島を抜けて、インドネシア・パプアニューギニア着までが船旅の話。
船旅と言うとリッチで優雅なそれを思い浮かべますが
それは、豪華客船での話であって、乗る船がヨットとなれば…
過酷です。
いきなり過酷。
なんとなく想像は出来るとはいえ、”ひゃ~~~~~” な体験ばかりです。
トイレ一つとっても、で、それはまだ序の口と呼べるほどの道行き。

第一の目的地のインドネシアに着いて、今度は第二の目的の河遡上。
空と闘い、河の流れと闘い、日本とは違う生態系の生物と闘い
倫理観が自分とはまったく違う人たちと闘い
もう、読んでるだけでも、ヘロヘロになりそうなエピソード満載。
その上、第三の目的の山登りについては、今度は政情のことも
考慮に入れないといけなくなる事態に。

途中から、お目当てが変わっちゃったりね?
もう、自分が何してるんだか分からなくなっちゃうような行程です。

最初は4人で始めた冒険はでも、
早々に船酔いによるリタイアを出し、3人に。
当初の目的とずれてきてしまったときに、さらにもう1人離脱。
最終的に、この本の著者の峠さんと、隊長さんの2人パーティーになります。
でも、相性が良かったわけでは決してなく、
日記の中、峠さんは、常に隊長を罵倒してます。
読みながら、よく、こんな扱いされて黙ってついて言ったなぁと
不思議な気持ちになるくらいの扱いだったりするので。

とにもかくにも、一応は無事に帰国を果たすんですが、
疲れた。
もう、読んでるほうが疲れましたよ~。
体調は常に悪く、隊長は自分を人間扱いしないし、
舟に乗っている間も、河を遡っている間も、山の登攀の間も
常に気も身体も休まることがない。
もうね、感想としては
よく行ったね!?
感が強くて、他の感情が吹っ飛びます。

何度生まれ変わったとしても、絶対真似できない。
私には。
いやいやいや。
したくない。  わ!!!

でも、読み物としては、基本日記なんでサクサク読めます。
興味のわいた方は是非♪



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