谷川俊太郎さんの詩、田淵章三さんの写真
の1冊です。

なかなかにショッキングなタイトルではありますが、
中身は奇をてらった感じはありません。

収録されている詩は全部で12編。
そのそれぞれと数枚ずつの写真が寄り添うようにして出来上がっています。

『生まれたよ ぼく』という詩はストレートに
新生児が産声を上げているのであろう写真と一緒になっています。
そこから徐々に写真の子供たちは大きくなっていき、
最後の
『ありがとう』という詩には、恐らく成人式の時、仲間で撮ったんだろうな
と思う集合写真が添えてあります。

子どもは大きくなります。短い時間で、身も心も大きく変化します。
自分自身もそうですが、自分自身を取り巻く環境も変わっていきます。
赤ちゃんなら、立ち上がっただけで誉められますが、
例えば、20歳過ぎた大人が立ち上がっただけでは、
まぁ、誉められませんもんね。

その短期間で激変していくその様子の所々の断面を
さらりと見せてくれるような1冊です。

最初は、生まれただけで精一杯です。
息をして、おっぱい飲んで、それだけで手いっぱい。
それが、ハイハイしだして周りの人との関係が始まって
幼児になると周りのモノとの関係も始まります。
もうちょっと大きくなって、”ルール”というのがあることを知り、
もう少し成長すると、自我が目覚めてきます。
”Who am I?” を問いかけ始める子も出始めるようです。
周りの人たちと自分の関係性についてどんどん複雑化していき、
そのことで悩み傷つくことも出てきて
そうやって、ちょっとずつ大人になっていく様子が
詩と写真で描かれていきます。

タイトルにあるような
遺言めいた言葉はありません。

ただ、未来ある人たちの未来を奪うようなことがあったらだめだと
屈託なく笑うその笑顔を守ってあげなきゃいけないんだと
悩んだり、傷ついたりしたときにも
大丈夫だよ。先に大人になった人たちだって、同じようなことで
悩んだり傷ついたりしたんだよ。
だから、きっと道はあるよ。って
そっと支えてあげなきゃいけないと思ったりして…。

なんか、うまーーーく誘導されちゃった… のかな。

幼児の教育者を目指している大姫に見せてみよっかな。
ま、私が勧める1冊は嫌がって見ないかもしれないけどね。



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