気になったものは、気になったときに。
それが旬、それが縁。
って部分ありますよね。
で。
さっそく借りてきました。
今日のタイトルのアニメ映画のDVD。

明るい話じゃないんだろうなぁと想像はしてました。
想像はしてましたが、やっぱり物悲しい話でした。(;_;)

最初のシーンは、海を走る船。
北方の島へ、海鳥と一緒に行くシーンです。
その海から一気に1945年の夏の海へ…。
そう、終戦直前の色丹へと舞台が移ります。

戦争も終盤になると、相当切羽詰まった状態だったと
思うんですが、
日本の北の果てのような場所だからでしょうか、
なんとなく、牧歌的な雰囲気ではあります。
とは言え、戦時下ではありますから、平和じゃありません…。

ご存知のとおり、戦争が終わるか終らないかの頃、
ソ連が一方的に日ソ中立条約を破棄し、日本へ侵攻。
色丹に住む主人公たちの生活も一変します。
突然奪われる自分たちの住居。
突然禁止される漁の仕事。
それでも、
父親である軍人と共に移住してきたソ連の子どもたちと
日本の子どもたちとなんとなく交流が生まれていきます。
先入観の少ない存在って、とてつもなく凄い…

それなのに、その仲を引き裂いていく
大人の… 国の事情…
戦争に勝った側と、負けた側。
その立場の違いが、状況の違い作り、
悲しみを生んで行きます。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が随所に織り込まれて
星の世界が現実に交じりあい、美しい映像です。
けれど、『銀河鉄道の夜』が生まれた理由って
悲しいものだったんですね。
そして、『銀河鉄道の夜』の物語自体も悲しい。
この物語も、『銀河鉄道の夜』の話をなぞるような展開で
映像が美しい分、余計に戦争の無残さが際立ちます…。

残虐なシーンは無いんです。
死んでしまった赤ちゃんを海に放り棄てるシーンなんかは
ありましたが、
血飛沫があがるようなシーンはありません。
だから、その分淡々と苦しくなる。
深く重たいため息がこぼれます。

ラストはもう一度舞台が現在に戻ります。
かつて島を追われた住民たちが島を訪問するシーンになり、
そこで、出来なかった卒業式をしたり、
ロシアの人たちと和やかに過ごすシーンになります。

食事会で流れる音楽に合わせて踊る人たち。
今は亡き人たちもいつの間にかその輪に入っていて
素朴な音楽が平和な今と、苦しかった過去を繋げて
ロンドします。

やっぱり殺し合いはヤダ。
差別するのも、差別されるのもヤダ。
きっと誰もがそう思っているのにね。
なんでささやかな願いは踏みにじられるんでしょう?
戦争を取り扱う小説、漫画、ドラマ、映画を見る度思います。



人間… だからか………



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