タイトル長っ! (笑)

ゲーテもカフカも文豪として名高いお二人ですね。
作品の中に限らず、名言が多いことでも
知られている… のか? はよく知らなんですが、
とにかく、その”名言”を集めた1冊です。
頭木弘樹さんと言う方が編まれています。^^

対話、とタイトルにはついていますが
勿論実際に2人が会ったということではなく
(ゲーテは1749~1832没、カフカは1883~1924没)
1つの事象をそれぞれの角度から表現するという形の本です。
例えば希望、例えば友人、例えば恋、例えば病…。

タイトルからすぐに察しがつくように
片や何処までも明るく、前向きに
片や何処までも暗く、内向きに。

光が濃ければ、闇も一層濃くなる。
闇が深ければ、光はいっそう輝く。
ってのは、誰もが知っていることですが、
2人の言葉を並べることで、両者がよりくっきり際立ちます。
う~ん、面白いっ♪

本の作り方も凝っていて
ゲーテの名言と、その解説は白いページに黒い文字。
カフカの名言と、その解説は黒いページに白い文字。
本についている紐のブックマーカーも白と黒の2色が1本ずつ。
ふふ、洒落っ気がありますよね。^^

本のほぼほぼを
ゲーテを光とし、カフカを影としている形をとりながら
第13章で、共通点になり
最終の第14章で、明暗が逆転するという
言葉の選択の仕方も、よく出来たミステリーのようです。

人は誰しも、楽しいことも辛いことも経験しながら
日々を過ごしていくわけですが
傷ついたときには、光の言葉はその明るさで傷口を焼いてしまい、
余計に酷い状態にしてしまうことがあります。
そんなときには、傷を直視させて追い込むような
敢えての闇の言葉が薬になるんですね、不思議です。
傷の状態を自覚すると、自浄作用が働くのかな。

逆に、今から立ち上がろうとするときには
光の言葉はエネルギーを預ける杖。
その杖を頼って何とか立ち上がったりします。
闇の言葉は、立ち上がるエネルギーを吸い取る穴。
あは。心のブラックホールだ~。

この1冊には、両方が収録されているんだもの、
癒されるにしろ、叱咤激励されるにしろ
最強と言えるかもしれないです。

それぞれの言葉に添えてある解説もまた
ゲーテ、カフカそれぞれのエピソード満載で
分かりやすく読みやすい♪
思わず笑ってしまったり、はっと心を突かれたり
ジーンとしたり…
片方ずつの名言集でも、そりゃ素晴らしい1冊になると思うんですが、
両極の言葉が集められているところに
非常に重要な意味も意義もあると思われます。
うん、エピソードも込み込みで。^^

それにしても…
私って、基本の性格がカフカ寄りで、
(カフカの優しさには遠く及ばないけれど)
でも、発想がゲーテチックなところもあるから
精神的なバランスが悪くて苦しんだな、たぶん。

いや、誰もがそっか。
誰の心も、光と闇で出来ているんだもんね。
そんな当たり前のことも思い起こさせてくれる1冊です。



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