瀧晴巳さんと言う方が上橋菜穂子さんにインタビューし、
それを文章に起こした
上橋菜穂子さんの自伝とでも言えばいいでしょうか。
そういう1冊です。

上橋さんがよく質問される
「どうしたら作家になれますか?」
(答えるの、難し過ぎる問い~~~ ^^;)
という問いへの1つの答えでもあります。

本は
「この本について」
「はじめに」
「第1章 生きとし生けるものたちと」
「第2章 遠きものへの憧れ」
「第3章 自分の地図を描くこと」
「作家になりたい子どもたちへ」
「巻末付録 ブックリスト」
という内訳。

中心となる1章、2章、3章は
幼少のころから、現在に至るまでの
時間の経過を追っている形です。

人は誰でも、傑作が1編は書ける、言われてますよね?
自分の人生を書くと、傑作に成り得るんだと。
どんなに平凡な人生でも傑作になると言うのなら、
多くの人から愛される物語を書く人の人生は
面白くないわけがない。

そう。面白いんです!
上橋さんが書かれる物語に負けないほど! ^^

幼少の頃…
少々体の弱い女の子として過ごしてらっしゃいます。
そのせいか、強い者への憧れが強い。
そして、身体の弱い子にありがちだと思うんですが
想像力がやっぱり並み外れているように見受けられます。
好きなものへの集中力も。
この第1章を読みながら、上橋さんの中に
バルサとエリンを見るような心地がします。

お師匠さんのおばあさまもそうなんですが、
上橋さんのおばあさまも
”面白おかしく物語ること”に長けてらっしゃる。
(面白おかしいだけじゃないところが、凄いんだけどさ!!)
そして、孫であるお二人とも、深く薫陶されてらっしゃる。
長じて、お師匠様は歌って喋れる(笑)歌い手になり、
上橋さんは、文化人類学者兼、作家さんになられました。

恐るべし、おばあちゃんパワー…。

調子に乗りすぎると、ピシリと叱られることもあったようですが、
概ね、想像の翼を思いっきり広げることを
家族・親戚・友だちにおおらかに受け入れられていた様子は
読んでいるこちらも、とても心地よかったです。

少女時代になると…
ま、人間そう急激には変わらないわけなんですが ^^;;;
恐らく、周りのクラスメートからしてみると、
”ちょっと変わった子” と言うふうに思われてたんじゃないかなぁと
想像してしまいます。
興味の対象は少し広がって、古代生物やら宇宙の果てのことやら
多角的な価値観のことについてやら。
人間についても、興味を持たれており、
後に文化人類学を学んでいく芽が見えます。

現在に地続きの時間帯に入ってくると…
書かれていることにぐっと現実味と具体性が出てきます。
第1章、第2章で感じたような”ほわほわした”感触がなくなって
触ろうと思ったら、触れそうな質感になります。
この辺が、将来作家になりたいと考えている子どもたちには
大事な部分になるんだと思うんですが、
大人になっても、「ヘン!」な私は、ドキッとしてしまう部分でもあります。


本文の中から引いてきたい言葉もたくさんあるし、
もっともっと感想を書いていたいけど、
それだと、一人で空回りしちゃうのが分かるので
この辺で終わりにしておきます。
上橋菜穂子さんの本がお好きな方は、
絶対絶対絶~~~っ対、楽しめる本です。
どうしたら、作家になれるのか知りたい子どもにも
参考として、”お勧め♪” です。




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