2014.06.19 イヴの時間
そう遠くない未来が舞台のSFアニメ。
ヒューマノイドが深く人間の生活にかかわりを持つようになった
そんな時代のお話…。

人間型ロボット(=アンドロイド)の性能が良くなりすぎて
アンドロイド精神依存症と呼ばれる症状が出始める社会
そのことに警鐘を鳴らす団体が出てきます。
曰く、アンドロイドを人間視してしまうと危険だと。

アンドロイドは、外見がどんなに人間に近かろうが、
コマンドで動く物体で、勿論のこと感情はない。
従って、愛情もない。思いやりもない。
だから、その行動には信用が置けない。
それから、
その外見ゆえに人間側が勝手にアンドロイドを擬人化して
情を抱いてしまうことも危険だと。
それが、その団体の主張だと解釈しました。

アシモフが『われはロボット』の中で示した
ロボット工学三原則は、この物語中でも健在です。
(1.人間を傷つけることがあってはならない
 2.人間の命令をたがえることがあってはならない
 3.自分の身を守らなくてはならない)

でも、この原則故の、切なさが物語の中流れていきます。
身の置き所がなくなるような切なさで、息が苦しいくらいに、です…。

アンドロイドは、本当に感情がないのか???
辛いも嬉しいもないのか?
この物語の中、答えは「NO」です。

アトム、ウラン、ドラえもんに、ドラミ。
日本人特有なのかどうかは知らないけれど、
少なくとも、日本人は、ロボットにも感情があると、
そういうものの見方をします。
そして、そうであって欲しいと心のどこかで思っている。
ロボットと友だちになれたらいいな~って。
恥ずかしながら、私もそう思っています。σ(^^;;)

でも、同時に危険だというのも分かるんです…。
依存、すると思う。
召使いとしての機能もそうだけど、
心理的な部分で、依存するだろうな…。
基本命令に背かないし、黒いところはないし、
善良な友だち然としてると思えるもんなぁ。

そして、アンドロイドの感情の部分が
より人間に近くなるにつれ、
自分たちよりも劣っていると思われる人間に仕えるのが
納得できなくなっていくであろうことも想像できる。

そしたら、反逆もありえる?
HAL9000みたいに。

だから…
何が正しいのか、
そう、アンドロイドを排除しようとしている「倫理委員会」の主張も
ロボットと人間が仲良く共存していく世界を目指す人たちも
どちらが正しいのか、判断しかねます。

感情的には、仲良く暮らしていきたいけどね。
危険性も確かに有ると思うと、躊躇せざるを得ない。
うーーーん、悩む。
私がここで”今”考えても、全く毒にも薬にもならないけど!

あ、そうそう。
作品タイトルの『イヴの時間』は
作品中に出て来る喫茶店の名前です。
この喫茶店、店内にいる間は
”人間とロボットを区別しません”というルールになっていて
すべてのストーリーはここを拠点に始まります。
内装が、とっても素敵なお店で、実在するなら行ってみたいくらい♪

物語にあまり触れない感想になっちゃった。
それでも、興味湧いた方は、見てみてください。
優しい優しいSFです。
お勧めっ!




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