2014.06.07 藁の楯
『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』と
今日のタイトルの映画と、立て続けにテレビ放送されました。
『MONSTERZ』へのお誘いのためですね。(笑)

世界が認めた日本のアクション映画!と
テレビでは紹介していたけど、
アクションと言うよりは、ストーリーの中身にこそ注目したい作品でした。

人が苦しむ姿を見ることに無上の快感を覚えるという
人格的に破綻した殺人犯を福岡から東京へ護送する、という
その様子が描かれる映画です。
でも、それが一筋縄じゃいかない。

何故か?

この犯人に惨殺された小学生の女の子のお祖父さんが
犯人を殺した者には、10億の懸賞金を出す! との確約を
新聞の広告欄を使って公表したから。
このおじいさま、財界の大物なので10億の懸賞金も信憑性がある。

さぁ、それを知った人たちの目の色が変わった…

そもそもが許し難い犯罪の犯人で、
更に、大金が貰えるのなら…。
普通に生活できているなら、考えない殺害であっても
どうしても、今お金が入用な状況の人もあるわけで、
この犯人、そんな事情のある人すべてのターゲットとなるんです。

自分自身を楯にして守るだけの価値があるとは思えない犯人を
世の中すべての人間が敵になりえる状況で身を呈して守る。
極秘の護送ルートがリークされているという
もう、何を、誰を、どう信じたらいいのか分からない道行きで。
緊迫感、ひしひしです。

仲間に犠牲者が出ます。
狙ってくる人たちにも犠牲者が出ます。
凶悪犯の命でも、命の重さに変わりはないと言うのなら、
では、事態に巻き込まれるという形で失われてしまう命は
どう考えたらいいのか…
1つの命を守るために(しかも、醜悪な罪を犯した人間の)、
複数の命が失われていいはずがない。

日本は法治国家だから、どんな犯罪者であっても
法に照らして裁かれなければならない。
そんなことは、分かっている。
私刑は、絶対あってはならない。(復讐の連鎖を生むしね)
そんなことは、分かっている。

だけど、自分の大切な人を惨殺されたのだとしたら、
その犯人を八つ裂きにしてやりたいと思うのは、人情でしょう。
出来るだけ長く恐怖を感じさせ、
出来るだけ深く怯えさせ、
出来る限りの精神的および、肉体的な苦痛を味わわせたいと
そう考える… よねぇ?

物語は現代版『走れメロス』という感じかな。
果たして、現代のメロスは様々な障壁を超えて行けるのか?
最後、勝利するのは現代のディオニス王か、それともメロスか。
そして、迎える衝撃の… 戦慄の… ラスト。

頭が示す「正しいこと」と
心が示す「正しいこと」には
ズレがある…。
思わず、再確認しちゃう映画でした。

それにしても、演技が達者だという理由で配役されたであろう
犯人役の彼…。
こんな役ばっかで、気の毒になってしまう~~。
見た目とのギャップも狙ってのことだろうけど、
切なくなっちゃうくらい優しくて誠実な人の役でも演らないかな~。



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