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水島弘史さんという方の著作です。
所謂、料理のハウツー本なんですが、
普通のレシピの本とはちと違う。

料理に対して、理論的なアプローチするというか。
「料理は科学だ」という考え方に基づいた本です。

「火」のル-ル、「塩」のルール、「切り方」のルール
この3つのルールを抑えさえすれば、
誰でも美味しい料理が作れると、水島さんは仰る。

で、それぞれのルールについて、細かく書いてあるんですが、
確かに、料理というより、「科学!」って感じではあります。
塩少々とか、大さじ何とか、一つまみとか言う分量は出てこない。
肉の重さの0.8%とか、水分量の1.3%とか
物凄く具体的な数値での説明です。
だから、0.1g単位で測れるキッチンスケールを用意しましょう、と。

火加減についての説明も分かりやすいんです。
よく、家庭のガスコンロは火力が弱いと認識されるかと思いますが
これが、実は違うんだそうで。
このへん、目から鱗です。
たんぱく質が固まり始めるのが○度だから、云々…。
なるほど!!と膝をポンっです。^^

切り方についても。
庖丁を研がないでね~ってのは、ちょっと笑いました。
確かにね!!!
角度は○度で、もっとも切れるポイントは刃のどの辺で
力任せに切るんじゃなく… 云々。

料理を作り始める、いや、火を取り扱う前に
まず、材料は全部分量を量っておく
切るものは全部切っておく。
調味料なんかの準備の仕方まで、結構細かく”お勧め”も
記してありました。
ここでも、なるほど納得なんです。

理論を証明するためのいくつかの料理が載っているので
0.1g単位まで測れるスケール買って、挑戦しようかな~
って気にさせられます。

”水島シェフの「脱常識」クッキング”
と書いてあるだけのことはあります。
全体的に、今まで「こうだよ~。」って言われていた常識を
悉くひっくり返す内容は、ちょっと小気味良かったりして♪

料理に興味がある人になら
どんな人にもお勧めの1冊です。


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