2014.05.13 かすていら
ホームドラマってこの頃少なくなりましたよね…
家族や家庭のことをテーマにしたドラマと言うものが
受け取り手の関心を引かなくなったのかな。

家族の形が変わったんだろうな。

今日のタイトルの『かすていら』は
この”廃れてしまった”ホームドラマの王道を行くような
そんなドラマでした。

原作はお師匠さま。
自伝的小説が下敷きになっています。

時は、まだ太平洋戦争の傷跡が癒えきれないころ。
舞台は長崎。
おばあちゃんと、お父さんと、お母さんと
男の子2人と、末っ子の女の子、の6人家族が主役です。
お父さんが借金の保証人になったがために
人の借金を負ってしまい、会社も差し押さえられて失業するあたりから
ドラマは始まります。

おばあちゃん、しゃんとしたカッコイイばあちゃんです。
お父ちゃん、肝の据わった、でも、心の温かい人です。
お母ちゃん、出しゃばらないけど、結構芯の強い人です。
長男、次男、長女は、それぞれ典型的なそれです。(笑)

まだ、電話が一件に一台無い時代。
まだ、テレビが一家に一台無い時代。
貧乏は恥ずかしくないことはないけれど、
結構周りも貧乏してるから、
物凄く引け目に感じなくていい時代…。

そんな時代を背景にして展開される物語は
オーソドックスなのに、刺激的…。^^


人は一人では生きていけない。
よく言われることですが、
寂しいか、そうでないかを別にすれば
そう実感しながら生きてる人が、今、どれだけいます?
特に、若い世代に。
結婚を望まない人が多くなったとか聞きますが
そうだろうなと思うんです。

だって、結婚のメリットとデメリットを天秤に掛けたら
若いうちなら、デメリットのほうに傾くと思うもの…。

自分の持っている時間を、目一杯、自分のために使いたい。
自分の稼いだお金は、自分の好きに使いたい。
要らぬしがらみに縛られたくない。
突拍子もない欲求じゃないと思うんです。
少なくとも、誰しも心の奥にはあるんじゃないかな。

だけど、結婚したら、そのどれも制約されるのが普通です。
勝手気ままに生きてはいけない。

じゃあ、なんで昔はその不自由な状態を好んだのか?
家庭を持って、漸く一人前なんだ、と言う社会的な
考え方のせいもあるでしょう。
結婚していない人はしないのではなく
なにかしら、人間的に欠陥があって出来ないんじゃないかという
疑いの目もあったでしょう。

そして。

今よりも生活が便利にできていなくて
人と人が寄り添って、助け合って、補い合って…
じゃないと、生活が成り立たなかったせいも
あるのかもしれないですね。

みんながみんな、家族の中でさえ、役割を担っていて
それぞれが、なくてはならない存在でって、
鬱陶しいこともあるかもしれないけど
誇りを持って生きていかれそうな気がします。


ドラマは
面白かったり、切なかったりする場面がめまぐるしくやってきて
単純に楽しんじゃいましたが、
残る余韻にそんなことを考えていました。

何の支障もなく一人きりの生活が成り立つ便利さは
ホントは、怖いことなのかもしれないよ…。





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