2014.04.16 言伝
綿津見(わたつみ)より、豊葦原中つ国の兄弟(はらから)へ
言伝(ことづて)申し上げる・・・

普段は光届かぬ深い海に棲む者は
よろよろと浅い海を漂っていた。
目を差す光に辟易しながら、小さなあぶくと共に
呟かれた声はでも、あまりにひそやか過ぎて
人の耳には届かない・・・

大地全てを統べる大地そのものの神が
ゆるく裳裾を翻すよ
大地にとっては、殊更特別な意味は無いけれども、
儚く小さき兄弟(はらから)たちにとっては
大きな変化となりましょう。

けれど、何も憂うこと勿れ。
命の輪は閉じることなく、続いていくものだから。

かつて、共に暮らしたあなたたち兄弟が
道を別って、葦原へと棲家をかえたように
命は形を変え、存在していくでしょう。

怖れること勿れ。
何もかもを許容してもらった上での命。
ならば今度は、何もかもを許容すればよい。

ただ受け入れ、ただ変化せよ・・・。


綿津見(わたつみ)より、先触れす・・・。



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