最も近くの映画館では今日までの公開
と言う、ギリギリのタイミングで
タイトルの映画を観てきました。

見て、ケラケラ笑って、ストレス解消!ってな映画
の筈は無く…… ^^;;;
でも、堪能してきました。

重たいというのとは、少し違う気がする。
難解じゃないのだけれど、一筋縄じゃいかないような。
なんて表現したら分からない……

肌に一切の傷をつけず
いきなり心臓に刃物が突き刺さるような感じ。
でした、私としては。


時は第二次世界大戦終結後。
舞台は日本。
占領軍が日本にやってきて、日本の民主化を進めるにあたり
戦犯を裁判にかけて行こうとしている最中。
占領軍は、日本人に「支配者」としてじゃなく、
「解放者」として、迎えられるような戦略で来ていた。

マッカーサー率いるGHQは、
戦犯を裁く裁判のメンバーに天皇を加えるかどうか調査中。
”この戦争の真の意味での責任者を探せ──”と
部下で日本通のフェラーズ准将にこの重大問題を一任します。
それが、映画の大きな柱。
そして、その調査の重役を担うフェラーズ准将の
かつての恋人、アヤを探す様子を思い出のシーンと絡めて
日本や日本文化を愛する理由をサイドストーリーに
持ってきていました。

フェラーズが映画の中で訪ねる日本人は4人。
東條英機、近衛文麿、木戸幸一、関屋貞三郎。
それぞれを、火野正平さん、中村雅俊さん、伊武雅刀さん、
そして、今は亡き夏八木勲さんが演じておられます。
それから、天皇陛下を片岡孝太郎さん。
実在の人物じゃないけれど、西田敏行さん演じる
鹿島大将はアヤの叔父で、キーパーソンの1人。

因みに、マッカーサーを「BOSS」のCMでもおなじみの
トミー・リー・ジョーンズさん。
そんなキャスティングですもん、
全体的に、重厚になりますよね、そりゃ。

日本のキーパーソンたちが、
フェラーズ准将と言葉を交わしていくわけですが、
その交わし方が、なんとも心の奥底に響いてきます。
東條は、言葉を発しません。
近衛は、第二次世界大戦が起きてしまった
元の元の元がなんだったのかをフェラーズに突きつけます。
木戸は、終戦間近の御前会議の様子を語り、
関屋は、静かにと言うか、曖昧な方法で(?)天皇陛下を守ります。

この様子だけでも
自分たちが大切なものを歴史の中に
置き去りにしたのではないかと思わせます。
もっと察する力、
もっと深く信じる力…
ん~~~。上手く言えない。

日本人が長い歴史の中育て上げてきた
価値観と言うか、ものの見方と言うか
そういう… なんて言うんだろう
自分が存在するのに、あらゆる基盤となる「なにか」が、
ここを境に徐々にでも、急速に失われたのかもしれません。
勿論、得たものも膨大でありましょうけれども。

映画の終盤、
天皇陛下とマッカーサー元帥が直接会うシーンがあります。
そこで、陛下は
戦争の全ての責任は自分にあると
日本国民は悪くないのだと、
罪を問うなら、自分にと、
そうご発言。
決して、戦争を好まれるような気質ではなく
開戦を出来る限り回避しようとしたにも拘らず、です。

本当かどうかは知りませんが、
昭和の天皇陛下は、
唯一、命乞いをしなかった敗戦の国の王だったのだとか。
映画の中、もう、もう、神々しかった…。
この発言を機に
マッカーサー元帥は
天皇を裁判に掛けて罪に落とすと言うことを中止にし、
逆に、日本再建のための協力を乞うようになります…。

静かに刺さってくる映画でした。
台詞、英語の部分も多くて、味わう前に
流れて行っちゃったので、
ところどころ、止めながら、リピートしながら
もう一度、じっくり見てみたい映画です。

あぁ、いてててて。



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