「女子が男子に読んでもらいたい恋愛小説No.1」
そんなポップが本の傍で揺れてました。
越谷オサムさんの著作です。

小説を乱読してこの頃思うのは、
映像化したほうが面白そうな本、と言うのと
映像化したら面白さが死んでしまう本、と言うのと
映像化してもしなくても面白い本と
映像化してもしなくても”う~~ん”な本
ってのがあるなぁってことです。

この本は、そうねぇ、多分1番目のに入るかな。
小説として最初から最後まで楽しむには、
少~~し、文章の持っている雰囲気の一貫性が
足りない気がします。

でも、映像化して、
ふんわりとした優しい気持ちを味わうのは
悪くないでしょうね。
物語のストーリーが多少力技で終わったとしても
それこそ”陽だまり”のような温かさが余韻として
心に残りそうだもの。

女の子が男の子に読んでもらいたいってのは、
分からなくはなかったな。
たぶん、女の子はこの小説の主人公2人のように
愛し愛されたいと願うんでしょうね。
こんな真っ直ぐに誰か1人だけを愛せたら素敵。
そして、何を差し置いてでも自分が最優先って感じで
包み込まれるように愛されてみたいのでしょう。
絶対の味方でいてくれる人の傍で安らぎたいと夢見る。

でもねぇ…。
そういうものの存在、信じてないからさ?
読み終わって、ちょっと白けちゃったの。

素敵だと思うんですよ?
フィクションだしね?
新潮文庫とは思えないような軽やか過ぎる文章も
読み易くていい(!?)んだけど。

なのに、潤っていかなかったなぁ…
それはたぶん、私の性格が歪んでいるからです。
ふふ。



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