2013.02.12 ころころろ
引き続き、小姫に借りています。
しゃばけシリーズの第8弾です。

収録されているのは
「はじめての」「ほねぬすびと」「ころころろ」
「けじあり」「物語のつづき」
の5編。
いつもは、それぞれの短編が独立しているのですが、
今回は、それぞれのお話が繋がっています。
そして。
1冊を通して、切ない…。

作者の畠中さんは、このシリーズを
どこに連れて行くおつもりなんでしょう?
この1冊で、ちょっと不安になってしまった。

子どもの時間はいつか終わって、
賑やかでどきどきわくわくする時間は終わっていくものですが、
このシリーズの中、そんな時間が無限のように思えて。
それを、嘘っぽいと切り捨てる方もありましょうが、
私は、そんなカオスで、ワチャワチャ楽しい感じ、
好きなんですよね。
だから、そうじゃなくなっちゃったら、寂しい…かな。

若旦那がまだ坊ちゃんと呼ばれていた頃で
ほのかな初恋するお話。
加えて、まさにこの短編集のつながりの
「起」の部分を受け持つ
「はじめての」。

何故か突然若旦那の目が光を失い、
長崎屋の住人は大騒ぎ。
そして、そればかりか、
お武家さんに依頼された積荷を失くしてしまう大失態で、
長崎屋、大ピ~~~ンチ!
でも、実は…の
「ほねぬすびと」

普段は若旦那のこと以外関心を示さない仁吉が
若旦那の目のために奔走しているうちに巻き込まれる出来事。
何で、俺が! (--;)
と、言いつつも、やっぱり仁吉は、いい人(妖か!?)のようで。
でも、情けは人のためならず、かも♪の
「ころころろ」

自分の夢? それとも、他の誰かの夢?
それとも、ちょっとだけ不可思議な現実…?????
に捕えられてしまった佐助の話。
鬼って誰のこと? 誰が悪いの? 何が悪いの?
読むと哀しくなっちゃう
「けじあり」

そして、若旦那の目の光を奪った張本人の登場。
本人って言うか、神さまなんだけど。^^;
そこで、いつもの面々vs神さまで
問答をするのだけれど。
おちゃらけているようで、その実、中身は切ない。
時間は流れていくもの。
「時間に手を出すことは、神々にすら許されていない。」
これは、別の物語の中に出てきた台詞だけど、
それって、考える以上に大変なことなのかもしれない。
なんてことまで考えちゃう
「結」を受け持つ「物語のつづき」


どの話も、良質です。



そして、そして何より!!!
巻末に収められている会談が豪華すぎるっ!






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