2012.01.30 万能鑑定士Q
松岡圭祐さんの作品で、文庫2冊分を
1冊にまとめたものを読みました。^^

電車の車内広告で
「人の死なない傑作ヒューマンミステリー」
とのコピーと共に美少女のイラスト。
私の興味を引くには十分な小道具で♪
帰宅後、図書館に予約入れると、
割とすんなり入りました。

大ボケ天然キャラだった凜田莉子が
とあるきっかけから「勉強の仕方」「ものの覚え方」を得て
ビックリするほど優秀な人間になるんです。
で、あらゆるものを鑑定しますと言う看板を掲げて
万能鑑定士Qの事務所を開くんです。
それが、車内広告のイラストの美少女。

事件は当然ながら、
その事務所に持ち込まれた鑑定の品から始まります。
最初はただの愉快犯の軽犯罪レベルの話だったのに、
ストーリーはいきなりスケールアップ。
日本全土を巻き込むハイパーインフレで、
国家が経済的に破綻してしまうと言う物凄い展開…。

突然のぶっ飛び具合には、ビックリしますが、
それ以上にビックリするのは、
資本主義経済のそのあまりの脆弱さ。
小説は絵空事ではありますが、
本来は何の価値もない紙切れに仮の価値をつけての
経済活動と言うのは、脆いものなのかも。
「実際には起こりえない」
と、言い切れないんじゃないかと思うとぞっとします…。

いくつものダミーを経て、最終的には
ちゃんと真犯人に辿り着くことはできるんですが、
ちょっと苦い幕切れかな…。

ふと、弱者は弱者のまま
ずっと苦しまなきゃならないのか???とか
何故、パンドラの匣の中に”希望”が
あったのかと言うことにも思いが及んだりします。
その辺、『相棒』を見た後の印象と似てるかもしれない。



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