あれ?
『ファーザー・クリスマス サンタ・クロースからの手紙』
これが、正しい題名かしら???
それとも、後ろ半分はサブ・タイトル的なものかしら??

ま、どっちでもいいか。

作者…と、言っていいのかなぁ、これ。
とにかく、文章と絵、両方とも
J.R.R. トールキン氏の手によるものです。
トールキン!!
あの、『指輪物語』のトールキンさんです♪
ずっと疑うことなく作家さんなのかと思ってたら
オックスフォード大の教授さんだったんですね。
だめだなぁ、私。認識不足。

あ、『ファーザー…』に話を戻しましょう。
まつりかさんの☆絵本de子育て実践中☆で紹介されていて、
即読んでみたいと思いまして。
即!図書館で予約かけました。

内容はタイトルが示すとおり
サンタ・クロースからトールキン家の子どもたちへの手紙です。
そのサンタさんは勿論、トールキンさん。
はい。つまりは、本来なら門外不出
部外者は目に出来なかったはずの内容です。

だって、私信だもの。

そう、たかが私信なんですよね。
それも、差出人の名前を騙った!(笑)

なんだけど。

”たかが”で片付けられないクオリティーなのが凄いところ。
1つの独立した物語として成立するレベルです。

現実の世界も、世界恐慌やら、世界大戦やらで
大変な時代なんですが、
夢の(?)世界だからと言って、
平穏無事なパラダイスじゃないんですよ、サンタさんの住むところも。
ちょっとした悪戯とか、失敗とか、いざこざだけじゃなく
宿敵・ゴブリンとの戦争が熾烈だったりします。
(『指輪物語』の戦いも激しいですけどね~)

ま、それを言い訳にして、プレゼントが揃わなかった
なんて言い方をしてるんですけどね。
でも、百歩譲っても、やっぱり洒落てます。^^

書いてある文章は、そんな風に物語として
相当面白い作品なんですが、
それに類するほどすごいのが、そのことを綴っている文字と
その様子を絵日記のように教えてくれる挿絵。

筆跡をごまかすためでもあるんでしょう。
歳と寒さで手が震えるって
一文字一文字の線がギザギザしてるんですよ♪
なんておちゃめなんだ♪♪
そして、手紙の文字や挿絵が本当にカラフル。
でも、色満載なのに、派手派手しくならないのがまた
トールキンさんの趣味のよさ。
それとも、時間が経ってしまったが故に
手紙がセピア色に変色しちゃったのかな。

あと面白いのは、
英語のアルファベットだけが使われているんじゃいところ。
ホッキョクグマが編み出した文字があったりするんですが、
若干、トンパ文字っぽいかな~。
それから、大っぴらにルーン文字使ってる♪

とにかく
文字にしても、挿絵にしても
そして、手紙に貼ってある切手にしても
細部にわたってまで凝りに凝ってます。
子どもたちに対する愛情と
空想の世界に遊ぶ「幼心」と言うものを
存分に味わえる1冊です。

大人にこそ、超・超・超お勧め。


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