2011.09.02 angel voice 2
1日あけてのUPになりました。
この先も、取り敢えず、連続UPは目指さずに行きます。
なるべく、見辛くならないように短めで。

この先も、取り敢えずは「物語の部屋」には
移さない予定なので
記事が流れるとともに消えていく感じになります。^^;

あの、えっと。
きまぐれ~にお楽しみください。m(__)m

--- angel voice 2 ---


私はとうとう疲労もここまで来たかと愕然とした。
幻覚を見るなんて。
その上、その幻覚に触れてるところが恐ろしい。
と、思った。
取り敢えず、深呼吸することにした。
大分冷えた外気の中、私の息は白い水蒸気になって広がった。
深呼吸を5回した後、ゆっくり10数えた。
これで、正気に戻るだろうと思って、
恐る恐る右目をゆっくり開けてみた。

 期待に反して、幻覚は消えていなかった。
それは深呼吸前と変わらない形で、
私の肩に頭を乗せるようにもたれ掛かっていた。
深呼吸よりなお深いため息が漏れる。
私たちを小さな霧が包んだ。
本物の天使なら、放っておいても大丈夫。
で、たぶん今私にもたれ掛かっているのは、本物だ。
だけど、天使をゴミの山にうっちゃって帰ったら、
祟りとかあったりするんじゃなかろうか?
かと言って、救急車呼んで人じゃないものを救急隊員に預ける?
この、クリスマス・イブに?それもなんだか気が引けた。

 そして結局、私は肩を貸すようにして、
自宅までそれを連れて来てしまった。
バカだなぁ、私。
なんでわざわざ面倒を背負い込むようなことするかな。
自嘲するけど、もう遅い。
もう連れて来ちゃったんだから。
 ゴミ山に倒れていたのに、一点の汚れもないその人を
小さなソファーに横たえた。
悪いけど、布団を貸すまでお人よしにはなれない。
明日だって、私仕事あるし。
でも、そんな風に愚痴ってはみても、美しすぎる寝顔を見ると
知らず、ちょっと頬が緩んでしまう。
その存在だけで、ふぅっと人を笑顔にするあたり、
本物、なんだろうな。
でも、そんな悠長なことを言っている場合じゃないと思い知ったのは、
その翌朝のことだった。


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