シリーズ最終回です。
最終回だけあって、今回は、絞った作品紹介じゃなく
これでもか♪ これでもか~♪ の大盤振る舞い! 
素晴らしい

因みにサブタイトルは
『黒の革命 水墨画の挑戦者』。
黒の革命…、 なるほど。
確かに「黒」と言う色、究極奥義ってイメージです。
黒を極めれば、全ての色を極める気がする。

「筋目描き」に「正面刷り」。
前者は若冲が編み出した描法のようです。
それから、後者で究極のムラのない黒を生み出して…。
そのムラのない黒は未だに解明できない
つまり、再生が出来ない黒だとか。

今に残る若冲の姿絵は、大分歳を召された姿で
とても静かな目をしたちょっと頑固そうな人だけど、
もし、実際実物に会えたとしたら、
いつでも好奇心でキラッキラした目をしてると思うなぁ。
放つオーラは、若々しいと思う…。

若冲の絵は、独学だと言うけれど、
独学だからこそ出来た自由な発想と言うのは
きっとあったんでしょう。
そして、いつでも
新しいもの、珍しいもの、美しいものに
心が開いていて、ワクワクしていたんじゃないか…な。

輪郭を描くことなく描く、と言うか
浮かび上がらせる技法の筋目描き。
当然のことながら、やればやるほどその技能は上がっていくわけで
今ではどうやって描いたのかすら分からない絵もあるようです。
墨の濃さと、描くスピードが勝負のこの描法、
自分の思うがままに操れるようになっていたとしたら、
も~、描くのが楽しくて楽しくてしょうがなかったろうな…。
しかも、他の追随を許さないんだよ?
自分にとって、究極の玩具だよね。

あ~、情報過多で、私の中身が溢れそうだよ。
でも、あんまりやると、鬱陶しいよね、読むほうは。
だから、最後にもう一つだけ。

京都、鹿苑寺は大書院の障壁画…。(今は美術館に保管)
どの絵も、勿論、独立して美しいんですが、
三之間に描かれた満月が全ての部屋の絵を照らしている
という見立てが、さらにその美を際立たせます。
例えば、三之間との間のふすまに描かれた二之間の鶴と松。
松の描かれたほうだけを引くと
鶴が満月の光を浴びている姿に早変わり。

!!!!

その場にいたわけじゃない。しかも、CGでの再現に過ぎない。
だけど、その仕掛けと美しさに、総毛だってしまった…。

あぁ、やっぱり、美しいものが好きです。
(当たり前か…)

タッチは色々違っていたけれども、
美しいものをたくさん見せていただきました。
お腹一杯胸一杯。
足元、ふ~わふ~わです。(浮いとんのかいっ!)

ごちそうさまでした。