世の中にパーフェクトな人はいない。
それと同様に、たぶん。
世の中に完全な悪人もいない。

カンダタだって、
小さな蜘蛛を助けたことがあるんだし。

「抹殺に成功した。」
との報道。
良かった良かったと、歓喜する人々。
これで、安心だと、世界の自由は守られるのだと。

確かに、無差別テロは悪い。
犠牲になるのは、逃げる力の弱い人たちで、
そう言う人をターゲットにするテロは
卑怯で汚くて恥ずべきことだと思う。

けれど。

そもそも、奇麗な戦いなんて存在しない。
争いは、等しくどれも汚い。
血が流れない戦争なんてありはしない。

”自分の信じる正義”のための闘いと言うのは
(言い悪いは別として)確かに存在していて、
それはどこまでも、自分の信じるだから、
万人に受け入れられないかもしれない正義で、
だから、大義にはならないのかもしれないけれど。

それでも、
手放しに「死んでよかった。」とは言えない。

手を下したほうも、下されたほうも
ただ、哀れだと思う…。
かの地にあったメッセージをふと思い出す。


「私たちを許して。私たちもあなたたちを許すから。」