なんとな~く読んでみる気になって
なんとな~く図書館に予約入れたら、
半年待ちでした。^^;

小説すばる新人賞受賞作ってことなんですが…。

ヒューゴー賞とか、ネビュラ賞、ガーディアン賞なんかを
受賞している作品のイメージで読んじゃダメなのね、たぶん。
(受賞する分野が違うって言われちゃうかな~)

中身は、
17歳の高校生たちの独白に近い感じかな。
なので、驚くほどさらっと読めます。
文字で書いたマンガみたい。

全部で6章。
何故か最初と最後の語り手が同一人物。
しかも、タイトルにある”桐島くん”のことを
良く知らない男の子で。
彼の話の中、”桐島くん”は風景の一つに過ぎません。

桐島くんは、バレー部のキャプテンで、
実力もあるし、人望もあったのだけれど、
正論過ぎて、部内で浮いてしまい退部。
その”それほど大事件じゃないこと”が
少しずつ繋がり合うように他の生徒に波紋を広げていく。

ってな感じかなぁ。
簡単に言うと。

しっかし…。
なんだろ、この閉塞感。
学校って、こんなに窮屈で過ごしづらかったっけかなぁ。
そして、更に加えて、耐え難いのが、価値観。
人を値踏みして、ランク付けするそれ。
やぁ… 耐えられないほどの醜悪さ!!
こう言うものの見方、無理。

頭の良し悪しで、ランク付けするのも、どうかと思うけど
外見が全て♪ みたいなのって、どうなの!?
おしゃれでいけてる目立つ存在が「勝ち組」で
それ以外は、「負け組」で、
勝ち組も負け組もそれを重々承知していて、
お互いの間に見えない壁があるって。
勝ち組は、負け組をいつでも「ダッサ~イ」で片付けるような
そんな雰囲気。

舞台は、進学校と括られるほどレベルの高い高校なのに
なに、この登場人物たちの薄っぺら感…。
若くて綺麗で運動も出来れば
そりゃそれだけでも、価値はあるでしょうけれども、
クラスメートを見て、
「コイツ、私より上のランク? 下のランク?」と
値踏みした挙句、下だと思うと小ばかにするような視線に
早変わりするような人、ぞっとする。
そんなのと友だちになるくらいなら、
いっそ、一人でいるわ~~~。

あ、あ、そっか。
自分より劣るレベルの人とは友だちにならないから
私がそう言う類の人たちと友だちになることは
最初からありえないのか。

ところどころ、その”軽さ”って無価値だよね。
ってことが散りばめてあるんだけど、
全体的に流れるその「価値観」の方に目が行ってしまって
気持ちが立て直せなかった…。

相性、悪かったです。



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