録画してあった『相棒season9』を見ました。

ナイフかなにかで付けられた傷のある転落死体。
刃物をかざされ、追い詰められ、屋上から転落した
と考えられるその状況。

でも、地道に捜査していくと、その被害者の辿った道のりが…。

半年以上も前に正社員採用にするという約束を
反故にされたばかりか、突然の解雇。

その会社から紹介された寮つきの土木作業の会社でも、
寮があるというのは、泊まるところすらない人たちを
集めるための虚構の情報。
寮があるということで、解約してしまったアパートにも
帰れなくなってしまう。

日雇いの仕事をしながらも就活を続けようとしたが、
朝から晩まで肉体労働に就いていては
それもままならない。
そして、やはり1ヶ月ほどで突然の解雇。

持っていた医療事務の資格を活かそうにも
年齢に即した経験がないということで出来ず。
兄に相談しても、兄のほうも自分の家族と母親だけで手一杯。
恋人にもダメ人間扱いされ、破局。

名義貸しと言う犯罪に手を染めるも、
その限界はすぐにきて、お金は手に入らなくなる。
生活保護を申請しようとしたけれども窓口で拒否。
(本当は、拒否されるべきことではありません)

契約していた貸しコンテナで寝泊りしてお金を節約するも
それがばれてて、解約させられ。
もうどうしようもなくて、試食コーナーを梯子して
ネットカフェで夜を過ごす。

そんな中、就活に使っていた住所へ
新たな住人が越してきて、その住所も使えなくなってしまう。

35歳と言うなんとも中途半端な年齢で
保護される対象から漏れ易い状況で、
でも、窮状は悲惨を極めて
絶望しないでいるって方が、難しい…。

それで彼は、”社会に殺されたんだ!”と言う
メッセージを残すように自殺してしまったのだけれど。

本当に、見捨てられるって言うのは、
こう言うことなのかって、暗澹たる気分になっちゃいました…。

四男くん主演のドラマも
家族の状態は最悪に近かったし、
就職口が見つからず、大変そうだったけれども
ここまで深刻な状況じゃなかったよね。
土木関係の仕事場の仲間たちも、人間味のある
いい人たちだったし、
少なくとも、住むところも食べるものにも不自由しなかった。

『相棒』のほうは、少し誇張しているのかもしれないけれど、
現実って、こんなにも厳しいのか…。
冬の寒さに、輪を掛けるような寒々しさです。


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