丸太小屋の扉を開けると
目がくらんで一瞬何も見えないほどの日差し。
目を瞑って、大きく息を吸うと
鼻孔をくすぐる緑のかほり。

小屋の扉は開けっぱなしにして
風は入り放題にしておこう。

なだらかな坂を駆け上って行こう。
あー、息が苦しい。心臓がバクバクする。

足が重たいのは、きっと靴のせい。
だから、靴を脱ぎすてる。

腕をうまく振れないのはきっとおしゃれな上着のせい。
だから、上着を脱ぎ捨てる。

足がもつれるのはきっとスカートがまとわりつくせい。
だから、スカートも脱いじゃえ。

アニメ『アルプスの少女 ハイジ』みたいね。
上って来たとおりに、点々と服が転がってる。
もう、脱ぐものがないや。
サロメもびっくりだね!

でも、まだ、重たいの。
そっか、この肉のせいだ。
肉を丸ごとつるりと脱いで、白い骨が姿を現した。

まだ、重たいな。
あ、じゃあ、中身も捨てちゃおか。
肺も、胃も、腸もその場に置き去りにすることにした。
心臓は… 要る?
要らないか♪
脳みそは?
頭だけ重くてもバランス悪いから、要らないや。
頭蓋骨のてっぺんパカッと開けて
中身を取り出す。
あら、一緒に目もとれちゃった。

骨だけになって、カラカラ音をさせていく。
だけど、脳みそがないせい?
今度は、骨同士が絡まるの。

もう要らない。
骨も要らないや。
だって、上手く走れないから。
絡まったままの骨をそこで外す。

あ~~~、軽くなったね~。

一気に一番高いところまで走ってく。
頂上に立つと、白い風が吹き抜けて行った。
あ~~、気持ちいい。
あ~~、いい匂い。

あれ? でも、私にはもう眼もないよ?
鼻もないのに、
風が白かったのはどうして分かったの?
いい匂いなのは、どうして分かったの?

そう感じたのは、一体誰なんでしょう???



2014.04.16 言伝
綿津見(わたつみ)より、豊葦原中つ国の兄弟(はらから)へ
言伝(ことづて)申し上げる・・・

普段は光届かぬ深い海に棲む者は
よろよろと浅い海を漂っていた。
目を差す光に辟易しながら、小さなあぶくと共に
呟かれた声はでも、あまりにひそやか過ぎて
人の耳には届かない・・・

大地全てを統べる大地そのものの神が
ゆるく裳裾を翻すよ
大地にとっては、殊更特別な意味は無いけれども、
儚く小さき兄弟(はらから)たちにとっては
大きな変化となりましょう。

けれど、何も憂うこと勿れ。
命の輪は閉じることなく、続いていくものだから。

かつて、共に暮らしたあなたたち兄弟が
道を別って、葦原へと棲家をかえたように
命は形を変え、存在していくでしょう。

怖れること勿れ。
何もかもを許容してもらった上での命。
ならば今度は、何もかもを許容すればよい。

ただ受け入れ、ただ変化せよ・・・。


綿津見(わたつみ)より、先触れす・・・。



前回のオリジナルが5月の末でしたから…
ま、ちょっと久々になるでしょうか?

ふふ。
懲りないヤツです。ごめんなさいっ!
でもほら、道楽だし♪
寛大な心で許してやってくださいね?

今回はとあるお店の名前から妄想してしまいました。
”ティールーム 星のサロン”
と言うのがそれなんですが。

へへっ
行ったことありません!
行ったことなくて、勝手に書くなって話もありましょうが、
妄想なんて、そんなもんだし。(開き直り)
取り敢えず、まんまの屋号は使ってないので
”よし”としてもらおうと思います。

本来苦手ではあるんですが、
今回の物語は、出来うる限り
ロマンティックに… ロマンティックに…
仕上げたつもりでいます。
思ったよりも長くなってしまいましたが、
説明不足のところもあるかなぁ…。
でも、あんまりはっきり書きすぎちゃうと
詰まんなくなっちゃいそうな気がして、
敢えて、設定の細かいところはすっ飛ばしたんですけど、
どうだろう? 想像していただける範疇でしょうか?


お暇だったら、暇つぶしにどうぞ~~。
明日した約束 ~ティールーム ステラ~



2013.05.27 いのちの詩
yokomokoさんの向源レポート ④の記事から発想した物語です。

ざっと書いて、読み直しもろくろくしないまま
オープンにするのは、どうなんだ?って気もしますが
勢いってのも、大事かなぁと。^^;;;(言い訳、言い訳)

このまま、ここに載せたままにするのか
それとも、あらたにちゃんと装飾した形にするのか
はたまた、消去してしまうのかは
まだ、きちんと決めていませんが…。

と、取り敢えずぅ、ブログに載せちゃったー、あはは。
ま、短い物語だし、ご愛嬌と笑っていただければ、幸いです。

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 宇宙はビッグバンって言う大爆発から始まったって聞いたことがあるけど、
それが本当かどうか、ボクは知らない。
だけど、生命(いのち)が終わるときって、大爆発が起こるんだよ。
生命(いのち)が閉じて、エネルギーが内側へグッと集まって
それでね、そのエネルギーの圧力に耐えられなくなって
生命(いのち)はね、爆ぜてあらゆる場所へと散っていくんだよ。
ボクはね、そんな風にして、さっき花火みたいに散った。
だから、ボクは今あらゆるところに存在しているんだ。
例えば、花びらや葉の一枚に。
例えば、吹き抜けていく風の中に。
例えば、燃えて揺れる炎に。
例えば、雨の一滴に、海の水の一滴に。
例えば、一かけらの土くれに。
例えば、光の粒子になって。
あるいは闇の粒子になって。
全ての場所に居るってことは、つまり、どこにもいないのと一緒。
今この世に起きている全てのことが見えていて
だから、ボクにはこの世の何一つも見えていない。
ただボクは、そこにあるだけ。
その姿は、そうだな、時間と言うものに似ているかもしれない。
意志もなく、意味もなく、ただあるだけ。
心地よいも、居心地悪いもなく、ただそこに。
そしてね、とてつもなく長い時間か、それとも刹那かの時間を過ごして
今度はあちこちに散らばった生命(いのち)の粒子が集まっていく。
もともとの自分の散った生命(いのち)の粒子よりずっとたくさんの粒子が
大きく螺旋を描くようにして集まっていくんだ。
誰が集めているとか、どうして集まっていくのかだとか
そういうことはボクには分からないけど、
強くて魅力的な呼び声のようなものが聞こえる気がして、
それに抗えなくて、その呼び声のようなものに応えるように行く。
でね、時間と空間を流れながら、ボクたちは歌を歌う。
なんだか嬉しくて歌を歌う。
その歌が、空気を揺らして風になる。
風が色んなものを揺らしていくのが面白くて笑うと
それが、今度は光になって優しい場所に弾けて色になる。
そうやって、ありとあらゆるものを撫でながら、
あらゆるものを好きになりながらボクたちは行く。

 あれ、呼び声が強くなった。
どこかぼんやりしていた今までと違って、
もっとしっかりした「音」と呼んでも差し支えないほどの
はっきりしたものが聞こえてきた。
温かい感じがする。優しい感じがする。
これは、散る前に知っていたお日さまの匂いにとても似てる気がする。

 ゆらゆら、ゆらゆら揺れている感じがする。
さっきまでの速くて重さが全くなかった感じと全然違う。
もっと、こう…、閉じた感じ。
もっと…、揺るがない確かな感じ。
重たくて、ゆっくりで、だけど、心地いい。
どこか心もとなかった、不確かな感じが消えていく。
とっても速い速度で流れていたときには聞こえていたけど
聴いていなかった音を今、聴いている。
ザーザー、コトンコトン、ザーザー、コトンコトン
そして、時折ボクに、ボクだけに掛けられる声もする。
意味ははっきりとは分からない。
だけど、ボクを受け入れてくれる声だ。ボクを歓迎する声。
ボクを祝福している声だっていうのは、ぼんやり感じる。

 ボクはどんどん確かなものになって、重くなる。
そして、段々身動きとれないほど窮屈になった。
ボクは世界をノックする。
ノックして、もう一度螺旋状に回ってみた。

 突然、まぶしいと感じる。
身体がさっきよりもグッと重たく感じた。
苦しくなって、自分を思いっ切り開いてみる。
ざぁっと、身体の中に風が入り込んできた。
ここまでくると、ボクにも分かる。
もう、準備万端なんだって。

 ボクは、大きく口を開けて、最初の「いのちの詩」を謳った。
「はじめまして、世界。」
ってね。

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ん~~~。
なんか、分かりづらい???
手直しが入る場合も無きにしも非ず、です。^^;;;;
(なんだよ、結局なんも決めてなくて、なんでもありなんじゃん!!)




2012.12.28 深海の魔女
”未来”という時間に対して感じる
焼けるような焦燥感と
激しい羨望と嫉妬と…

そして…
哄笑したくなるような憎悪。



とあるTV番組を見ていて
突然襲ってきたそんな感情の嵐…。

時々あるんだよなーーーー。
こう言うの。

で、その感情の嵐がフィルタ掛かると
こんな風になります。^^;


ってか、年末忙しいんだからさー
掃除だのなんだの、年越しの準備しろよーーー

って、感じではありますが、
衝動って、そういうもんでしょ?

ってことで、不良主婦のお遊びにお付き合いいただく方は
↓ コチラから
深海の魔女


にしても、この魔女………